【体験談】初めての多頭飼い、先住犬の嫉妬は本当にあるの?愛犬に起きた心因性湿疹の実録

「新しい子犬を迎えたら、先住犬が病気になってしまった…」
多頭飼いを検討している飼い主さんなら、一度は心配になったことがあるのではないでしょうか。先住犬の嫉妬や体調不良の話を聞いて、二匹目を迎えることを躊躇している方も多いと思います。
実は私も数年前、愛犬モコ(トイプードル当時7歳)に新しい家族「こむぎ」を迎えた際、まさにこの問題に直面しました。事前に何度も顔合わせをしていたにも関わらず、迎えた初日、モコの体に異変が起こったのです。
今回は、実際に起こった心因性湿疹の体験談と、その後どのように問題を解決したのかを詳しくお伝えします。これから多頭飼いを検討されている方の参考になれば幸いです。
先住犬の嫉妬は本当にある?統計データが示す現実
まず結論から申し上げると、先住犬の嫉妬は確実に存在します。
日本ペット協会の調査によると、多頭飼いを始めた飼い主の約68%が「先住犬の行動変化」を経験しているというデータがあります。具体的な症状として多いのは:
- 食欲不振(42%)
- 分離不安の悪化(38%)
- 攻撃的な行動(31%)
- 体調不良・皮膚トラブル(29%)
私の愛犬モコは、まさに最後の「体調不良・皮膚トラブル」に該当したケースでした。
【実体験】事前準備をしていたのに起きた心因性湿疹
迎える前の準備は完璧だったはず
こむぎを迎える前、私は多頭飼いについて徹底的に調べました。「段階的な慣らし方が重要」という情報を得て、以下の準備を万全にしようと意気込みました。
- 迎える予定の子犬(こむぎ)との面会を3回実施
- こむぎの匂いがついたタオルをモコに慣らす
- モコ専用スペースの確保
面会時のモコの様子は穏やかで、こむぎとも特に問題なく接していました。「これなら大丈夫」そう確信していたのです・・・!
迎えた初日に起こった異変
しかし、実際にこむぎが我が家にやってきた初日の夜、モコの様子がおかしくなりました。
午前中:いつものように元気だったモコ
午後:こむぎお迎え
午後6時頃:なんとなく元気がない、手足をベロベロ舐める
午後7時前:病院を受診
翌朝:首や胸の辺りに赤い発疹が多数出現
慌てて行きつけの動物病院に駆け込んだところ、診断は「心因性湿疹」でした。
「新しい環境変化によるストレスが原因です。」
先生の言葉に、大きなショックを受けました。事前準備をしていたにも関わらず、愛犬にこんなにも負担をかけてしまったのかと。モコに申し訳ない気持ちと、こむぎを迎えた喜びと、複雑な気持ちになった共同生活いちにちめ。
心因性湿疹の症状と治療法
症状の詳細
モコに現れた心因性湿疹のおもな症状は以下のふたつ。
- 首周りと胸部に赤い発疹
- 普段より甘えん坊になる
甘えん坊になるのは、心因性湿疹の症状ではないかも。笑 こむぎばっかりかまってると思ったんだと思います。
治療とケア方法
獣医師さんから処方された治療法や対処法は、
- 抗アレルギー薬の内服
- ストレス軽減のための環境調整
- こむぎとの物理的な距離を一時的に置く
なにより特に効果があったのは、先住犬ファーストで接することでした。
新しくわんちゃんを迎えると、どうしても新入りの子に手がかかったり構ったりしがちですよね。頭では先住犬を一番に接しなければいけないことはわかっているものの、つい新入りの子を気にしてしまい、先住犬に悲しい、寂しい思いをさせてしまうかたも多いとか。
問題解決に役立った必須アイテム5選
多頭飼いのわんこ同士のストレス軽減に実際に効果がある商品をご紹介します!
犬用仕切りゲート
モコとこむぎの生活空間を一時的に分けるために使用。
お互いの存在は感じられるけれど、直接的な接触は避けられる絶妙な距離感を作れます。子犬を迎えた方にとっては、好奇心旺盛な子犬期に噛まれたり、いたずらされたら困るご家庭も多いはず。そんな時にパーソナルスペースを作れる柵はとっても便利ですよ。
ケージ
まず大事になるケージは、犬格形成に必要なもの。生活リズムを作ってあげるためにもよく休息できる場所が重要になってきます。
各犬の「個人的な空間」として、こむぎに与えました。モコは室内フリーですので、このケージにこむぎが入って寝ることで、しっかりとしたモコの時間が過ごせるわけなんですよね。
クレート
ケージに続き、便利なクレートも多頭飼いさんに人気です。ケージよりも”個人スペース”感が強めのクレートは、安心感があるので各わんちゃんごとに購入される方が多いです。
今回紹介するのはめずらしい横側面に扉がついているタイプ。縦型のものは視界が狭くなりがちですが、こちらのクレートは入口が広々。さらに入り口が広いことでお掃除が楽になるんですよ。
まとめ
初めての多頭飼いは、想像以上に気をつかうことも多いですが、少しの工夫とアイテムでわんこのストレスをぐっと減らすことができます。
先住犬の気持ちを大切にしながら、新しく迎えた子も安心して過ごせるように、ぜひ取り入れてみてください。
大切なのは「嫉妬をなくす」ことではなく、どの子も安心できる環境をつくってあげること。愛犬たちが仲良く過ごせる日々のために、今日から少しずつ試してみましょう。🐾
それではまた!





